朝スッキリ目覚める

目覚めが悪い原因とは

自分は毎朝スッキリ目覚めている、という人は、はたしてどれくらいいるでしょうか。

目覚めが悪い原因はいろいろと考えられるのですが、まず、すぐにできそうなことというと、血圧のチェックです。低血圧が原因となっていて目覚めが良くないのならば、それを改善しなければなりません。

血圧が正常だったら、睡眠不足やそれによる生体リズムの乱れで前日までの疲労を持ち越していることも考えられます。体を休めて疲れをとろうと自然に反応してしまうのです。また、ストレスなどによる精神的な疲労を回復させるのが大切で、これがうまく行われず、睡眠障害があらわれることも、目覚めが悪い原因となります。

朝起きたときに脳の活動に必要なブドウ糖が不足している状態だと、脳を休めようと反応するので、目覚めが悪くなるのです。

夕食でご飯などの主食類を必ず摂るようにして、さらに睡眠をじゅうぶんとることで、翌日まで疲れを持ち越さないようにしましょう。

朝が苦手な人はこちら

タンパク質で脳が覚醒する

疲労を回復するために、糖質は重要な栄養素のひとつであり、きちんと適量を補給することが大事です。糖質をエネルギーに変換するには、ビタミンB1が必要となります。

朝は1分でも長く寝ていたい、などと朝食を抜いてしまう人もいるかもしれませんが、ある研究では、低タンパク食よりも高タンパク食の朝食のほうが、目覚め作用が高いという報告があります。高タンパク食を摂るのが難しい場合には、例えばプロテインをジュースに混ぜて飲むだけでもよいです。とにかく、朝はタンパク質を摂って仕事に出かけるのを習慣にしましょう。

食生活がいつも不規則で、毎朝のように目覚めが悪いという人は、マルチビタミンを摂るとよいです。

朝スッキリ目覚めるために摂りたいのは

  • プロテイン
    7~20g
  • ビタミンB1
    5~10mg
  • マルチビタミン
    メーカーの指示量に添って

日中の眠気をとる

デスクワークをしている人は特に、仕事中なのに眠くてしかたがない、という人はいないでしょうか。デスクワークならまだしも、大切な会議中についウトウト、コックリなんてしていたら、上司からの評価も危ういところです。

私たちの体に備わっている生体リズムでは、午後10時から翌日午前2時までの4時間は体をしっかり休めるための時間に当たります。この時間帯は睡眠のゴールデンタイムといわれていて、この時間に起きているか、眠っているかで、日中の眠気に大きな差が出ることになります。

この時間帯に起きているとリズムが狂ってしまい、日中に眠気に襲われます。そして、毎日こういった状態を繰り返すことによって疲労が蓄積されていきます。生体リズムが変わってしまって、ボーッとすることが多くなり、日中はいつも眠い状態になってしまいます。

仕事の関係などもありますから、夜10時に寝るなんて無理だということもあるでしょうが、できるだけ早く就寝するようにして、睡眠をしっかりとって体を休めたいものです。

ただ、長く眠ればよいというわけではなく、何時間眠るのがよいのかは人によって違うので、翌日に眠気を感じずに過ごすためには、自分はどれくらい睡眠をとったらよいのかを知り、その睡眠時間を確保できるようにしましょう。

食事で血糖値を一定に保つ

食べ過ぎて、その後眠くなった経験はありませんか?食事をして急激に上昇した血糖値を下げようと、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンは休息ホルモンともいわれ、眠気を誘うのです。

しかし、忙しさなどから食事を抜いてしまうと、糖質が不足して低血糖の状態となり肝臓で糖の合成が行われます。すると、脳を休ませようとして、眠気を感じるようになります。糖質は脳の大切なエネルギー源ですから、こうした変動には敏感です。

これらのことから、眠気に対しては糖質が多すぎてもいけないし逆に少なすぎてもいけない、ということがわかります。食事を上手に摂って血糖値をできるだけ一定に維持することで、眠気を抑えるのです。

糖を効率良く使うにはビタミンB群が必要ですし、脳の情報伝達を活発にするためのビタミンCやプロテイン、エネルギーの代謝を促進するマグネシウムも補給すると良いです。

日中の眠気をとるために摂りたいのは

  • ビタミンB1
    5~10mg
  • ビタミンC
    1000mg
  • プロテイン
    7~20g
  • マグネシウム
    100~200mg

ストレスに負けない

ストレスというものは、生きている以上、必ず私たちについてまわるものでしょう。

現代社会には、人間関係をはじめ、仕事や環境の問題など、さまざまなストレスの原因が存在しています。どうしても耐えられないようなストレスであれば、その原因となっているものを取り除かなければなりませんが、実際には避けられないストレスというものがほとんどではないでしょうか。

ですから、そのストレスと何とかうまくつき合いながら生活していかなくてはならないのです。しかし、ストレスとうまくつき合うことができてあまり影響を受けずに済む人もいれば、ストレスにとても弱く心や体の調子を崩してしまう人もいます。

いつもまわりの人に気を遣いすぎたり、何にでもマイナス思考だったり、そんな状態ではストレスが溜まる一方です。そして、長い時間ストレスがかかっていると解消するのにも時間がかかります。

ストレスの影響としては、過度な飲酒や食事をするようになったり、血圧の上昇や胃腸障害など症状が体にあらわれたり、抑うつ感や不安感といった心の症状があらわれてくることもあります。また、自分ではまったくストレスの認識がないという場合でも、体のほうはストレスに対し反応していることもあるのです。

体はストレスに対し防衛体制をとる

何らかの原因によってストレスがかかると、自律神経の働きをコントロールする脳の視床下部へ信号が送られ、交感神経を緊張させます。続いて脳下垂体へ指令が出され、そこから腎臓の近くにある内分泌器官の副腎髄質へと信号が送られます。

脳下垂体や副腎髄質からはホルモンが分泌され警戒態勢をとります。すると皮膚や消化器の血管が収縮し、心臓や肺の機能が促進され、筋肉への血流が増えます。例えば、突然恐ろしいことや驚くことが起こると心臓がドキドキしたり瞳を見開いたりするのは、こういった働きによるものです。

私たちの体は、ストレスに対してこのように反応し防衛体制を整えますが、ホルモンの合成にはコレステロールとビタミンCが必要になります。そこには酵素としてタンパク質も働いています。ストレス状態が長く続いているようなら、ビタミンCやタンパク質の補給をするとよいでしょう。

落ち込んだ気分を解消したり、気持ちを落ちつけたりするには、ハーブのセントジョーンズ・ワートなども役立ちます。

ストレスに負けないために摂りたいのは

  • プロテイン
    7~20g
  • ビタミンC
    1000mg
  • セントジョーンズ・ワート
    250mg