視力の低下を防ぐ

視力低下の予防に抗酸化物質

近視や遠視、老眼をはじめとした視力にかかわる問題は多々ありますが、これらの原因は、目の焦点の調節機能の異常や活性酸素の影響など、さまざまです。

近年では、社会のIT化の進行にともない、パソコンをはじめスマートフォン、テレビなどのVDT(ディスプレイ画面)を見続け目を酷使することによって起こる障害や視力の低下など、目に対する環境もどんどん厳しくなってきています。

焦点の調節機能が損なわれることによって起こる視力の低下の場合は、メガネやコンタクトレンズを用いての視力矯正、手術のほか、根本的な対策はなかなかありません。しかし、目が乾燥して角膜が傷ついたり、活性酸素の影響を受けたりしたことが原因の視力の低下については、栄養補給を適切にすると改善が期待できると考えられています。

活性酸素は、体のほかの部分の細胞と同じように、目の細胞にも攻撃をしてきます。ですが、βーカロテンやビタミンC、ビタミンEといった抗酸化物質の摂取で活性酸素の害を抑え、目の細胞の機能を正常化することによって、ある程度は視力の低下を止めることができます。

私たちがものが見えるのは、目の網膜にあるロドプシンという色素が分解と再合成を繰り返して光の信号を脳に伝えているからなのですが、ロドプシンは目の酷使で減少してしまいます。ですが、ブルーベリーなどに含まれるアントシアニンというポリフェノール(抗酸化物質)には、ロドプシンの再合成を活発にするはたらきがあるので、視力が低下するのを防いだり、視力を回復するのに効果的だとされています。

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視力の低下を防ぐために摂りたいのは

  • βーカロテン
    10~30mg
  • ビタミンC
    1000mg
  • ビタミンE
    100~200mg
  • アントシアニン
    メーカーの指示量

体の疲れを早く回復させる

身体的な疲労には、2種類あります。まずひとつは、肉体労働などで筋肉を酷使した場合の疲れで、ふたつめは、デスクワークなど長時間同じ姿勢をとり続けることで生じる筋肉の部分的な疲れです。

筋肉を酷使して生じた疲れは、筋肉中に疲労物質が残って筋肉が張ってしまう全身的な疲労です。この場合の疲労の回復には、消費した栄養分を補給して休養をとるのが効果的な方法となります。

そして、デスクワークや車の運転などで同じ姿勢を長時間していたことで生じた疲れは、血液の循環が悪くなることで張りや凝りとなる筋肉の部分的な疲労です。同じ姿勢を続けたことによる筋肉疲労は、部分的な疲れであるにもかかわらず、体の全体が疲れたように感じます。この場合の回復には、さきほどとは逆で、筋肉を動かすストレッチや軽い運動をおこなうのが効果的です。

どちらの疲れの回復にも、夕食の時に、食べ過ぎや飲み過ぎをするによって内臓に負担がかかると疲労感がいっそう増すので、消化の良いものを食べるようにし、満腹ではなく腹八分目にしておきましょう。

デスクワークの疲れには運動と抗酸化物質

さまざまな抗酸化物質の中でもビタミンCとビタミンEは、毛細血管の健康を維持するために効果的なビタミンです。ビタミンCには血管の弾力性を維持するはたらきがあり、ビタミンEには血管を拡張するはたらきがあります。

また、ビタミンB1は疲労回復に必要なエネルギーの産生に効果的で、ビタミンB6は体力を回復するのに効果的です。もちろん、βーカロテンも重要な抗酸化物質です。

こうした栄養素を摂取することに加え、運動をする習慣を身につけることが大切です。習慣的に運動するようになると循環機能が高まり、必要な酸素と栄養素が体の隅々まで行き渡ります。すると、全身の機能が向上して、疲れにくくて回復も早い体になっていきます。

運動することで活性酸素が増加しますが、抗酸化物質の摂取で活性酸素の害は抑制できます。

体の疲れを早く回復させるために摂りたいのは

  • βーカロテン
    10~30mg
  • ビタミンC
    1000mg
  • ビタミンE
    100~200mg
  • ビタミンB1、B2、B6
    各5~10mg

朝スッキリ目覚める

目覚めが悪い原因とは

自分は毎朝スッキリ目覚めている、という人は、はたしてどれくらいいるでしょうか。

目覚めが悪い原因はいろいろと考えられるのですが、まず、すぐにできそうなことというと、血圧のチェックです。低血圧が原因となっていて目覚めが良くないのならば、それを改善しなければなりません。

血圧が正常だったら、睡眠不足やそれによる生体リズムの乱れで前日までの疲労を持ち越していることも考えられます。体を休めて疲れをとろうと自然に反応してしまうのです。また、ストレスなどによる精神的な疲労を回復させるのが大切で、これがうまく行われず、睡眠障害があらわれることも、目覚めが悪い原因となります。

朝起きたときに脳の活動に必要なブドウ糖が不足している状態だと、脳を休めようと反応するので、目覚めが悪くなるのです。

夕食でご飯などの主食類を必ず摂るようにして、さらに睡眠をじゅうぶんとることで、翌日まで疲れを持ち越さないようにしましょう。

朝が苦手な人はこちら

タンパク質で脳が覚醒する

疲労を回復するために、糖質は重要な栄養素のひとつであり、きちんと適量を補給することが大事です。糖質をエネルギーに変換するには、ビタミンB1が必要となります。

朝は1分でも長く寝ていたい、などと朝食を抜いてしまう人もいるかもしれませんが、ある研究では、低タンパク食よりも高タンパク食の朝食のほうが、目覚め作用が高いという報告があります。高タンパク食を摂るのが難しい場合には、例えばプロテインをジュースに混ぜて飲むだけでもよいです。とにかく、朝はタンパク質を摂って仕事に出かけるのを習慣にしましょう。

食生活がいつも不規則で、毎朝のように目覚めが悪いという人は、マルチビタミンを摂るとよいです。

朝スッキリ目覚めるために摂りたいのは

  • プロテイン
    7~20g
  • ビタミンB1
    5~10mg
  • マルチビタミン
    メーカーの指示量に添って