疲れをためない
今月のノルマを達成したい、今日は大切な用があるから残業しないで帰りたい、そういう時には、ここぞとばかりの集中力が必要になります。それなのにまったく集中できない、そんな経験はないでしょうか。
仕事での集中力というと、その日その時の調子ばかりが考えられがちですが、決してそうではありません。それまでに睡眠不足だったり、きちんと食事がとれていなかったりして、不規則な生活が続くことによって生体のリズムが乱れ、疲れやストレスを持ち越しているとしたら、集中力をアップさせるのは難しいのです。
まずは、できるだけ生活のリズムを一定に保つようにして仕事にのぞむためのコンディションを整えることです。大事な日の前日の夜には、早めに、主食を入れたバランスの良い食事を済ませ、睡眠をじゅうぶんにとりましょう。タンパク質が足りないと集中力を保てませんから、当日の朝には、タンパク質を豊富に含んだ朝食をとります。忙しい朝でも、何も食べずに出勤することだけは避けましょう。
集中力のレベルを高く維持しておくには、脳のエネルギー源である血中のブドウ糖を適正に保つことが大切です。仕事中ということを考えると、いつでも自由に食べたり飲んだりすることは難しいでしょうが、時間を上手く利用して糖分を補給し、低血糖の状態にならないようにしましょう。糖質をエネルギーに変換するには、ビタミンB1も必要になります。
タンパク質の摂取で情報伝達がスムーズになる
集中力を維持するには、脳内の情報伝達物質を適正なレベルに保ち、情報の伝達がスムーズに行われるようにすることも大切です。脳内の情報伝達物質のほとんどは、タンパク質からつくられます。ですから、血中のタンパク質をいつも適正量に保っておく必要があるのです。
脳の機能を促進するには、脳細胞を活性酸素から守り、脳内に過酸化脂質が増えるのを抑える抗酸化物質を摂取するのがよいでしょう。βーカロテンをはじめ、ビタミンCやEなどを補給するよう心がけましょう。
ただし、やはり、毎日の食事と運動と休養をバランスよく行うことが前提です。
仕事の集中力をアップさせるのに摂りたいのは
- β-カロテン10~30mg
- ビタミンC1000mg
- ビタミンE100~200mg
- ビタミンB15~10mg