肌は、さまざまな成分で構成されています。潤いと張りのある肌を保つには、コラーゲンやムコ多糖が欠かせません。コラーゲンは、たんばく質の一種で、皮膚の真皮(表皮のすぐ下にある部分)の70% 近くを占めています。
繊維状のつくりをしており、肌全体に張りめぐらされ、弾力を維持する働きをしています。このコラーゲンだけでは、きめが細かく、しっとりしたみずみずしい肌を保つことはできません。そこで必要になるのが、ムコ多糖なのです。コラーゲンが形作る綱目の繊維中には、肌の水分を保つ働きのあるムコ多糖が入っています。中でも、特に優れた保水効果を発揮するのが、ムコ多糖の1つであるヒアルロン酸です。
なぜなら、ヒアルロン酸は、その重量の1000倍もの水をため込むことができる、驚異的な保水力作用があります。
肌にヒアルロン酸が十分あることによって、潤いと張りのある肌を保つことができるのです。ほとんどの化粧水や化粧品にはヒアルロン酸が含まれています。しかし、、年を取ると、このヒアルロン酸が減少するために、乾燥肌・肌荒れ・小ジワ・シミといった肌のトラブルを引き起こすことになります。
それでは、減少したヒアルロン酸を増やして、みずみずしい肌を保つ方法はないのでしょうか。
体内に20%も吸収され小ジワ・シミを解消した人が多い
ヒアルロン酸は、化粧品にも含まれ、肌から吸収されることがわかっているものの、その量はわずかです。
そこで注目しているのが、ヒアルロン酸の原料となり、肌の真皮に含まれる「N-アセチルグルコサミン」を豊富に含む健康食品です。化粧品からとるよりも、体の内側から「N-アセチルグルコサミン」をとったほうが、皮膚のヒアルロン酸は格段に増えることがわかってきたからです。
ある大学の臨床実験で、「N-アセチルグルコサミン」をとると、その約20% が体内に吸収され、皮膚組織中のヒアルロン酸が増えることが確認されました。この臨床実験から、「N-アセチルグルコサミン」をとって、体内の側からヒアルロン酸を補うほうが、肌への吸収率が高いことがわかりました。実際、「N-アセチルグルコサミン」の健康食品をとって、乾燥肌・小ジワ・シミを解消した人がたくさんいます。
「N-アセチルグルコサミン」は、関節の軟骨を修正するグルコサミンと同様に、カニやエビの殻から取れます。カニやエビの殻は、とても強固な物質で、そのままでは体内に吸収されません。いままでは「N-アセチルグルコサミン」を、原料から天然のまま摘出するのは技術的にとても困難なことでした。ところが、最近になってやっと、天然のままのN「N-アセチルグルコサミン」を摘出することに成功し、健康食品としてとることが可能になりました。
あらゆる年代の女性はもちろん、肌のトラブルが気になる男性にも、ぜひ「N-アセチルグルコサミン」の健康食品をとっていただきたいと思います。
N-アセチルグルコサミン メモ
糖質栄養素の一種。皮膚の真皮の中に存在する以外に、プロテオグリカン(ムコ多糖とたんばく質の複合体)や糖脂質のかたちで、体内に存在する。ムコ多糖としては、ヒアルロン酸として皮膚・軟骨・血管にあり、ケラタン硫酸の形で脳組織・目の角膜・骨組織に含まれている。体内での働きは、
- 美肌をつくり、肌の老化を抑える
- 変形性関節症の緩和
- 記憶学習能力の向上
- 腸の働きを改善
の4つが代表的な働き。