私たちの体に害を及ぼすことで知られている活性酸素。
当然ですが、私たちの体は年齢を重ねるごとに老化していきます。この老化の症状にはさまざまな原因が考えられますが、活性酸素による細胞のダメージも影響しています。
活性酸素は、私たちの体の正常な細胞のDNAを傷つけたり、コレステロールや中性脂肪などの脂質を酸化させ動脈硬化を引き起こしたりして、老化を早めます。この活性酸素の害から体を守り、老化を遅らせるためには、強力な抗酸化作用をもつSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という酵素を増やすことです。それとともに、βーカロテン、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を積極的に摂る必要があります。
ちなみに、サプリ先進国のアメリカでは、これらの抗酸化物質に加えて、エネルギーの産生を高める補酵素Q10が注目されているといいます。
歳をとると体のいろいろなところに痛みが出たり、動くこと自体がおっくうになったりして、体を動かす機会が自然に減ってしまいます。筋肉は使わないと衰えてしまうのですが、できるだけ全身を動かすようにすれば、筋肉の老化を遅らせることに期待ができます。
私たちの体は無数の細胞からできていて、その細胞のひとつひとつが再生を繰り返しています。この再生の度に細胞が変性していくことが、つまり老化することです。この老化には、さきほどの活性酸素やフリーラジカルが関わっています。フリーラジカルというのは対(つい)になっていない不安定な分子のことですが、これらに対し、防衛力を高めるはたらきをしているのがSODです。しかし、亜鉛や銅などのミネラルの不足で、SODの活性は低下してしまいます。
亜鉛が不足すると、髪やつめに影響がでたり、味覚障害が起きたりします。
人間には植物のように抗酸化物質の蓄えがないので、食品から補給しなくてはなりません。抗酸化物質の代表といえば、ポリフェノールやβーカロテン、リコピン、ルチンなどがありますが、これらが豊富に含まれる野菜や果物を、ミネラルとともに摂取することが大切です。
ミネラルの摂取でSODの産生を促し、抗酸化物質の摂取で活性酸素やフリーラジカルによる細胞破壊や脂質の酸化を防ぐことが、体の老化を遅らせるのです。
老化を防ぐために摂りたいのは
- βーカロテン10~30mg
- ビタミンC1000mg
- ビタミンE100~200mg